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2007年12月22日(日)
第5期活動報告会&第7期奨学金生募集説明会 報告


S.T.E.P.22第5期奨学生活動報告会 無事終了

 2007年12月22日、日本橋公会堂集会室にて、S.T.E.P.22 第5期奨学生の活動報告会および第7 期奨学生の募集説明会を開催しました。
 
 第5 期奨学生の活動場所がイギリス・中国・インドと、それぞれが誇る「茶」文化をもつということで、各国のお茶を試飲していただく機会も設けての報告会となりました。
 活動報告トップバッターはインドにおいて、「子ども」をキーワードに活動してきた松田協子さん。自身が看護について学ぶ中、現地において自分に何ができるのかを試行錯誤しての準備期間となりました。インドでは、SMILE というNGO とマザーテレサの家を中心に活動を行っていたのですが、日々活動をする中で、ただ一方的に与えるだけの援助で、はたして本当に自分が描く国際協力を実現できるのだろうかとの疑問を抱き、急きょ、これまでの活動に追加して、新たなNGO を訪問してきたことを報告すると、来場者の皆さんのメモする手が速まりました。
 当初予定している活動に疑問を感じた際、すぐにそれを断念するのではなく、あくまでそれらを継続しながら新たな選択肢を追加していくという作業は、出発前に自分のやりたいことをじっくりと考え、目標を定めていたからこそ可能だったのかもしれません。
 今回インド滞在中に感じたことは、国外のみに留まらず、日本国内においても考えていかなければならない問題だ、ということで帰国後も様々な勉強会や講演会に参加し、多くの方の意見を聞いています。インドでの活動をきっかけに、今後もさらに活躍の場が広がっていくよう引き続きS.T.E.P.22 としてもサポートをしていきます。
 
 続いては、先進的な展開をしている企業(都市部)と未だに原始的な手法での農業を続けている小さな農家(農村部)とを回りながら、中国農業の実態について学んできた佐野史明さんの発表です。
 もともと中国が大好きで、高校時代から中国との関わりを持ってきた彼は、大学に入ってからもずっと中国と日本を行き来してきました。そのような中、近年強まる中国製食品や商品に対する不信感が、「中国」という国や人に対する不信感や嫌悪感につながっているとの危惧をもち、実際のところどうなのか、という現状を少しでも見聞きし、自分の言葉で伝えたいとのことで、活動を行ってきました。
 発表の中でも、「とにかく厳しくつらかった」と話していたS.T.E.P.22 のMTG でしたが、「実際に何をやりたいのか」ということを徹底的に考えた結果、自然と帰国後の報告会では「問題点」と「今後の課題」を自らの経験に基づいて発表することができました。
 農業・中国、いずれのキーワードもあまりに大きなテーマゆえに、自分なりの切り口を見つけるのは大変ですが、今後社会人になっても継続してこの課題に向き合っていきたいという締めくくりの言葉はとても重みのあるものでした。
 
 最後に、イギリスにおいて先進的な農村生活を実現している「B&B (ベッドアンドブレックファースト 朝食と宿泊のみのサービス)」を学んできた森田江美さんの発表です。
 もともと大学に入学した当初から、学内に田んぼを作って近所の幼稚園児と田植え体験を行ったり、授業の一環で農村体験をしてきたりと、日本の「農業」と深いかかわりを持ってきた森田さんですが、そもそもS.T.E.P.22 に応募した際には、B&B というキーワードではなく、農家さん同士のコミュニケーションを密にするためのツールである「ラジオファーム」の見学を主たる目的としていました。
 しかしながらMTG を重ねるにつれて、森田さんの意識が、農村におけるコミュニケーションの活性化と、多くの人が滞在し、そこに活気が生まれることを日本においても実現したいというところにあることがわかり、B&B というキーワードに至りました。発表では、さまざまな現地の写真をスライドで見せながら、農業+αのB&B をしっかりとビジネスとして定着させ、年間1400 名という多くのお客様を迎え入れている家族の事例をもとに、その農業経営者の意識の高さを紹介。来場者も、その農村風景や農村内の宿泊施設の美しさに魅せられていました。
 3 月1 日・2 日には、日本国内の農家の女将さんが集うシンポジウム内でも、プレゼンテーションを行う予定です。詳細は確定し次第、S.T.E.P.22 のホームページ内で告知していきます。
 
 以上3 名の発表が終わった後は、イギリスからのオーガニック紅茶、中国からの緑茶、インドからのチャイを飲みながら、フリートークセッションを行いました。30 分の予定が、終了した後も会場にはたくさんの人が、奨学生との会話を継続。今後はこうした自由な意見交換の場を増やしていけたらと考えています。
 12 月22 日という年末の忙しい時期にご来場いただき、本当にありがとうございました。
 1月には第7 期奨学生の募集も始まります。多くの方からのご応募をお待ちしています。

本イベントの案内文はこちらでした。